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総合技術監理部門への道

日比講師からのアドバイス

平成28年度・総合技術監理部門と経営工学部門併願合格者の日比講師

みなさま、こんにちは。

総合技術管理部門担当講師の日比幸人です。

わたしの勉強法が、合格を勝ち取るヒントになればと思い徒然に書きました。

 

1. わたしの勉強方法

(ア)総監技術士受験は、プロジェクトマネジメント(PJM)と考える

 PJMは、大規模の公共工事で活用するツールではありません。

総監の受験、ご自身の通常業務も一つ一つのプロジェクトと考え、マネジメントすることで成果(合格)が勝ち取れるのです。

 マネジメントするとは、合格目標を立て、これを計画で管理することです。言い換えれば、合格するまでPDCAサイクルを繰り返し回すことです。

(イ)勉強の進め方

 ポイントは、勉強を一つの作業に分解して繰返すこと。

 私は、平成28年に経営工学(生産マネジメント)と総監を併願受験しました。その理由は、零細会社の経営者で経営雑務が多く、受験勉強に十分な時間を確保できなかったからです。

 そこで独自の勉強方法を編み出しました。

➀目標設定

     「平成29年3月には、合格登録」と決めた 設定はこれだけです。

➁技術士試験の要求事項と過去問題5年分を精査、分析

     「試験合格には何を要求されているのか」を把握するためです。

➂総合技術監理部門の技術体系(青本)を構成する5つの管理視点の

     内容をブレークダウン(WBS)

      各管理視点を構成している重要キーワードを抽出し、解説を120

     字程度(試験原稿用紙24文字✖︎5行)作成しました。

      次に第一章をICレコーダに吹き込み、毎朝・移動時に聞きました。

     第一章の内容把握は、論文記述試験に必須だからです。

④可能な限り、5時から8時までの毎朝3時間、択一過去問を視点

     別に解きました。また、月二回は、論文添削のため、過去問で手書

     きで論文練習をしました。添削後、指摘箇所を手書記述しました。

 

➄試験勉強で得た知識と体感を自分の業務に重ねる

      キーワード、過去問が自分の業務のどこに関連するか、口頭試験

     で聞かれた場合、どう答えるか、考える癖をつけることが肝です。

(ウ)資料の活用

 使用した資料は、5年分の過去問題、白書の概要(エネルギー・

ものづくり・環境)、PMBOK ver.5、技術士ハンドブックのみです。

 白書は、6月に入ってからその概要のキーワードを把握しました。

 技術士ハンドブックは、論文記述や不明な点が出たときに参考程度に数回読み返しました。

 

2. 高評価になると考えた解答視点

 

(ア)公共利益(公益)確保の視点で記述している

(イ)5つの管理視点で業務を俯瞰しており、各視点が相互関連した内容になっている

(ウ)問題題意を自分の経験業務に照らして構造化している

(エ)リスクマネジメント(アセスメント)で解決策の提示ができている

(オ)トレードオフの発生をマネジメントする方向性が記述してある

(カ)時間経過(過去→現在→未来)とともに課題と解決策がどのように  変化するか、見通しが立っている

 

以上は、実際の組織(技術)マネジメントに通じる流れです。

 

 

少しでも参考になれば幸いです。

 

総監の求める人材と合致する経歴票の表現方法

赤星講師からのアドバイス

機械部門講師:赤星宏一

 

受験生の皆さん、こんにちは。

機械部門担当講師の赤星宏一です。

本日は、「総合技術監理部門(以下、総監)」の位置づけから考える「経歴票での表現方法」について述べてみたいと思います。

 

.総監の設立背景から考える求める人材

 いまの社会の課題に対して、それらを取り巻く様々な問題を技術でどのように解決するのでしょうか?

 この数か月、様々な技術に関する出来事が紙面をにぎわせているのはご存知でしょう。過去からの風習といった企業内の「当たり前」が、技術業務の複雑化、高度化、大規模化が進展することで、ゆがみがもたらした結果だと考えます(すべてではない)。

 今までの個別技術や個別業務の範囲をこなすだけでは、業務遂行が困難な状況となり、このような社会基盤への信頼を揺るがすような事故や不祥事等が発生しています。

 このような状況を平成12年から想定して、社会への影響を最小限にする管理技術と高度な倫理観を兼ね備えた技術者の必要性が高まり、いまの総監が誕生しています。

 つまり、この設立背景を論文や口頭試験で、ご自身の業務で考えられていることを「表現」できる人材が求められています。

 具体的には、「業務全体の俯瞰的な把握・分析に基づき、総監の5管理などの広範囲にわたる技術業務全般に対する総合的な判断を行うとともに改善策の策定を行える能力」があることを示せる人材です。ぜひ、咀嚼して「表現」法を練習してください。

 

2.総監の素養があるか?が重要

 頭では理解されていても、どのように「表現」していいか、悩まれるでしょう。ましてや、今の業務やプロジェクト管理は総監の5管理とリンクしにくいと感じておられる方も多いと考えます。

 そのため、4月に提出する「業務経歴票」に総監用語を使いながら、業務を「表現」するのは困難だと考えてしまいます。

 そこで、今からでも「リスクマネジメントを重視したプロジェクトや組織管理による「安全性確保」、「外部環境負荷低減」、「生産性向上」を目指し、文科省が定めた「5つの管理」の視点を持つ監理・管理」を考えてみてください。

必ず、5管理の中にあるキーワードに関する「管理技術」を使われていることを見つけてください。

多くの気付きがあれば、その方は「総監の素養がある人材」であると認定されます。

なぜなら「総監」は、「素養」の有無を判断基準にしているからです。

3.経歴票(詳細)での具体的な表現例

 業務経歴の5つの業務とその詳細は、総監技術を使いこなしているかを証明するためのものです。

 簡単に言うと「5管理」を忠実に使って、業務遂行することです。つまり、一般部門のような「創意工夫」は必要ないのです。

 前述した①総監の設立背景②要求される能力と素養が総監で定めた範囲(5管理)で「表現」することが求められます。

 さらに、総監の設立背景から読み取れる「科学技術の複雑化・巨大化・大規模化が進展」した業務とは、5つの管理が「相反しあう関係(トレードオフ)」が存在するの業務のはずです。

 相反する関係とは、コストや納期(経済性管理)を目標達成したいが、労働災害(安全管理)や資材過剰投入による環境汚染(社会環境管理)等が発生することなどを言います。

 コストと品質の相反は経済性管理の中だけなので、総監らしい管理でないとなるため注意いただきたい。

 ではどのように表現すればいいか?というと「5つの管理それぞれの管理項目を総合的に勘案し、組織毎もしくはプロジェクト毎に重要性や優先順位を判断する(青本P10)」部分から考えてみてください。

「俯瞰的な把握・分析に基づき、総合的な判断を行い改善策の策定を行った結果○○となった。」という流れになります。最後に実施した表現法を記載します。

【実施した表現法】

①概要(総監技術者が必要となった概要)

  • 科学技術
  •    恩恵
  •    多大な負の影響

②立場と役割

   総監の要素がある立場と役割を示す(管理者と監督者の違いを示す)。

③課題と問題点

   総監技術士の能力がないと解決が困難なこと。

   ⇒最重要管理項目の設定(目的)

   ⇒その達成のための課題を設定。

   各個別管理の相反・トレードオフへの言及(青本P3)。

   経営全般を勘案したマネジメントに資する判断(青本P3)。

④提案

   業務全体を俯瞰的な把握・分析に基づき、総合的な判断を行い改善策の策定すること。

   ⇒総監技術の創意工夫はいらない。どの技術部門でも記載可能な対策の策定が良い。

   ⇒全体的な提案の方向性を示す。

   ⇒5つの管理の記載が望ましいが、最低3つは書く(残りは口頭で)。

⑤成果

   トレードオフの解決、経営全般を勘案したマネジメントを行ったこと。

   ⇒すべての管理を行い、滞りなく全体としての課題を達成したこと。

    ・業務全体の成果と各管理の成果

以上

 

「総監筆記試験対策の要点について」

青葉講師からのアドバイス

農業部門講師:青葉隆造

【難しかった24年度の総監筆記試験】
私は平成24年度の総監2次試験を受験致しました。その年に幸い合格となりましたが、対受験者の合格率は8%を切る低さで、難関の年と言われております。午後の筆記試験が始まってすぐに受験会場でため息が流れ、途中退出する受験者もいた記憶があります。
私も、設問の多さと複雑さ、様々な回答への条件に戸惑いつつも、題意を必死にくみ取っていたと思います。そのうち会場ではペンを動かす音が響き始めましたが、私は回答の構成や骨子を問題用紙の余白に考えては書き、また図式化を繰り返していました。多くの受験生が1枚目を書き終える頃に、ようやく回答に着手しました。自分にとっては、なかなか回答に着手できないような難題であったかもしれません。

 

【総監筆記試験のワナにかからないために】
ここ数年の総監の出題内容を見ましても、相変わらず設問の構成は複雑であり、また複数の設問が階層化され、合わせて時間軸や付帯条件も示されています。一見すると、題意に沿って回答できる範囲が狭められているようにも思われてしまいます。
こうした一種のワナに掛からないよう、冷静に構成を詰めること、時間内に解答用紙を埋めきるよう、最初の30分~1時間(人によります)に集中しなければなりません。さらに題意や付帯条件にかなう構成を生み出すことが、試験会場での合格への一歩であると考えます。
では、そのためにどのような準備やテクニックが必要か?について、順に述べたいと思います。

 

【準備事項1 論文テーマ】
筆記試験では、必ず自分でテーマを決める必要があります。自分の経験したことや知見のあること、といった条件はありますが、あくまで自分で決めるものです。そこで業務経歴や周辺事象から想定されるテーマを5~10件ほど準備します。業務経歴を中心に拾いあげ、経験や知見をもとに回答内容を広げられるものが望ましいと思います。

 

【準備事項2 各テーマでの背景や要求事項、5管理の整理】
各テーマについて、背景や予条件、要求事項を整理します。これらは設問で尋ねられています。次に総監技術士に求められる5つの管理技術(経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理)について、少なくとも3つの管理の視点で、各テーマでの切り口や課題、対策、リスク等を整理します。以上は総監の視点で回答する上での情報源となります。

 

【準備事項3 5管理同士のトレードオフと全体最適化の整理】
回答では、総監技術士に求められるトレードオフ発生時の対処や、部分最適から全体最適化への発想を示す必要があります。これも事前に、5管理同士のトレードオフの内容と対処をテーマごとに整理し準備をします。

 

【準備事項4 論理構築の実際】
総監筆記試験のワナにかからないためには、自ら回答範囲を限定化し、そこに集中した論理構成を考える必要があります。例として、設問の様々な条件に適合した結論を最初に決め、そこに到達するような論理構成を逆方向で作りあげる方法があります。
このような方法は通常の問題解決では行わないはずですが、仮想事例を扱う試験問題ではあえてやってみる、ということです。結論に向けた論文作成の練習を積むことも一手と考えます。
また、論理構成を頭の中だけで構築するには無理な場合も多いと思います。その場合には、論理の流れや相互関係を図式化し、またフローにして、問題用紙の余
白にまとめる方法もあります。
以上の4点が、私の受験経験と総監筆記試験の出題傾向から見た対策の要点です。あなたの受験対策の一部に、ご参考となれば幸いです。

 

【総監技術士と青本】
日本技術士会は、技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(青本)の出版を取りやめました。青本のキーワードを残したのみです。
しかし、総監の背景や本質、総監技術士に求められる能力、見識、資質、倫理性などは、やはり青本の第1章、「総合技術監理の要求内容と技術体系」を熟読する必要があると考えます。
青本は国立国会図書館に蔵書されており、地域の図書館を通じ誰でもアクセスは可能です。また先輩の総監技術士などから手垢にまみれた青本を借りられることも、お勧めしたいと思います。


青葉 隆造(農業・総合技術監理部門)

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